大連に行ってきた

 実は大連に行っていた。学会参加の名目、といってもギリギリのエントリーで発表はなし。自分のiphone忘れたので写真もなし。10年来(いや、人によっては15年以上だ)の知り合いと旧交を温めるいい機会になった。昨年の11月にはじめて来たときにはとにかく寒かったけれど、今回はどちらかと言うと涼しかった−というのはわが国の首都圏に比べての話。

 学会そのものはきわめてawayだった・・・けれどもいわば「知り合いの知り合い」でかためた、お友達感満載の雰囲気もあんまり悪くないなとは実感。お決まりの話だが、中国の研究者のメインストリームは「一流の雑誌に、たくさん」出してなんぼである。その根底にはまだ「技術が未来を明るくする」という考えがあるんだろうなと思いながら研究者の発表を聴いていた。

 2007年に出張で中国に行きだして10年以上経ったが、傍目にも中国の研究者のactivityの増加は凄まじいものがある。こと日本との比較においてそれを資金なり、雑用なり、制度なりのせいにするのは簡単だが、公的な研究資金で言えば、結局わが国がお金が稼げない(税収がない、稼いだ以上に使わざるを得ない)こと、研究開発を担う人でいえば現役人口が減っているところに帰着するだけなので、LKY(Lee Kwan Yew)

が正しかった(それがおもったよりも早く現れた)だけでしかないな、と考える。

 多分、「日本が、中国が、」といったところでますます老い、ますます縮んでいくわが国の「メインストリーム」にハマるのがオチだろう。そういうものに頼り切らない(頼らない、とは今のあたしには言えません)生き方、というか仕事をしていくしかないんだろうな、というのがちょっとしたあたしのなかのこれまでの総括ではある。