inoueがアメリカ経験で学んだこと

inoueのアメリカ経験−1
inoueのアメリカ経験−2
inoueのアメリカ経験−3

 まとめに入る。勝間和代ではないが、3点にまとめることにする。

1.英語は、できるにこしたことはない
 "英語の世紀"に尽くされているかもしれないが、強調しすぎてすることはない。
 i.英語の意思疎通ができなければ、滞りのないレベルに、
 ii.意思疎通ができれば、より正確な意思疎通を
 iii.正確な意思疎通ができれば、正確な英語による意思疎通を

 おそらく、留学/業務において、痛い目、悔しい目に多々遭うものと思う(inoueの場合、2001年の12月の経験がもっとも悔しいものとして残っている)。そして、“あのとき、英語さえできれば・・・”くらい、ばかばかしい言い訳はない、とも思う。

 これは、場合によっては職業選択に関わる場合もある。inoueは結局日本に本部機能のあるところからしか給料をもらったことはないが、アメリカで働くする選択をするのであればii.のレベルは必要になるであろうし、とくに言葉にうるさい(含むアカデミア)で生きていくのであればiii.は必須である。グラント申請が“こんな稚拙な英語で・・・”という理由で却下されたくはないではないか。
 勉強の仕方については、いろいろな勉強法があるので省略する。

2.留学/業務の成果に対するビジョンを持つ
 これは、id:tsugo-tsugoも言っていたこと。

 AWESOME FUTURE-Ockham’s Razor for Engineers

 inoueの場合、企業派遣で技術テーマも決まっていたので、短期的にはあまり悩まなかった。それに、留学の場合は、学位取得などがゴールになると思うので言わずもがななのかもしれない。
 ただし、中/長期的なビジョンになると話は別。
 企業留学(とくに技術系)でよく聞く話;
“大枚はたいて、人一人出すけどねえ・・・アメリカ経験で終わるんだよねえ”である。

 企業留学の場合、ただのアメリカ経験で終わらさないための工夫はとても大切である。同時にこれは、かなりむずかしい(だから、なかなかテーマ創出につながらない)ことではある。inoueの場合、この観点で成功したとは言い難いし、強引に活かす道を選んだ、ともいえる。
 この工夫には、サラリーマンの昔ながらの“ホウ/レン/ソウ”にはじまり、会社の成り立ち・風土に対する考察、誰に重点的にインプットするか・・・といったことがかなり大切になってくる。自分の未来に対する留学の位置づけ、考えておくにこしたことはない。
 なお、留学からはじまって商品化に至ったテーマは、決してゼロではない。この点、悲観しすぎることもない。

 inoueの留学の背景のため、話が企業派遣に偏りすぎてしまった・・・が、留学をいかに活かすか、ということはすぐれて個々人が、自分のポジションにあわせて意識した方がよいと思います。はい。

3.アメリカに行ったら、ゴルフをやろう
 最後は、これ。これは、inoueは完全に怠けてしまった。無駄になるかも・・・と思っても、アメリカに行ったらゴルフのセットをそろえるくらいの心構えはあった方がよい、と思う。

 なお、ボストン近郊のローカルバージョンとして、
“Charles River沿いに行くんだったら、ヨットを覚えよう!”というのもあり。どちらも、日本では考えられないような安値で覚えることができる・・・はず。ところによっては、“乗馬”もありかもしれない。

 最後に・・・番外編

4.本当に、日本はこの先ダメなんだろうか?

海外で勉強して働こう-On Off and Beyond

・・・ダメにするには、良いものがありすぎる、のではないか。環境がらみの技術、省エネルギー技術、電池技術(inoueのおさとがわかりますねえ・・・)ダメだ、ダメだと言われつつも、黙々とこういう分野で世界トップレベルの技術を生み出している日本の現場に、謹んで敬意を表する。